新・民族の世界地図

書名　：　新・民族の世界地図
著者　：　21世紀研究会編
出版社：　文春新書　530

感想　：　
＊　著者は・・・誰？　文体というか硬軟が章により異なるから・・・それぞれ専門分野の人が書いたと思われるのに、どなたの名前も出てこない。匿名にしている理由は・・・狙われる？　それほど過激なことは書いてないのに？

＊　North Dakota, South Dakotaのdakotaは...スー族の「同胞」なんだぁ。

＊　sincretism　混淆、習合。異なる複数の文化が接触して起きる現象。ローマ人がそのまま受け継いだギリシアの神々。日本人の神仏混淆、キリスト教への対抗手段としての檀家制度、葬式仏教。　もともと神学的理論をもたない神道や民族宗教に外来宗教を接ぎ木することは難しくなかったし、庶民はどのみち理屈などおかまいなしである。カミやホトケばかりか菅原道真の天神もヒンドゥーの女神弁財天も、海も山もへびもきつねも、ありがたそうなものやおそろしそうなものはなんでも拝んでしまう日本古来の素朴な信仰心が、西洋人の目には摩訶不思議なsincretism。祖霊、精霊崇拝、シャーマニズム、アニミズム等々。

＊　ロマ人・・・　ジプシーと同一？　定住を望まないものを定住させるか・・・　ロマ（ローマ）、ジプシー（エジプシャン）についてくわしく書いてあるかも。